Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
森下 雨村
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 森下 雨村 (もりしたうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.990 caratteri · 26 schermate
慌ててエレベーターへ飛び込みましたが、いまにも彼らがやって来るような気がしてならないのです。それで、ドアを叩いて西村さんが顔を出すと、ともかく部屋の外へ連れ出して四階へ下りていったのです。つまり、会談中に彼らがやって来てはという懸念からです。すると、西村さんが廊下での立ち話も変だと言って、空いた部屋があるのをさいわい、ドアを押すとわけなく開きましたので、そこへ入って五分間――あるいはもっとだったかもしれませんが、話をして別れたのです」
「西村さんは、それからまた五階へ上がっていったのか?」
「それは知りません。一緒に出るものと思って、わたしはひと足先に出ましたものですから」
「それで、きみはその三人に会わなかったのか?」
「会っては具合が悪いので、階段を通って裏口のほうへ出ましたので、だれとも会いませんでした」
「で、その主義にかぶれているというのは、なんという男だ?」
「舟木新次郎という男です」
「舟木新次郎?」
署長はちょっと小首をかしげながら、
「年齢は?」
「二十八、九だと思います」
「棍棒を持っていたというのもその男かね?」
「そうです。三尺ぐらいの樫の棒だったと思います」