Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ひとのみのうえ
人の身の上
小川 未明
Leggi 人の身の上 (ひとのみのうえ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2065 caratteri · 5 schermate
」と、頼まれました。
そのときは、二人の言葉に、やむなく、気短の叔父さんも我慢をせずにはいられませんでした。たつ子は、心の中で、もしお花がこの家から出されたら、その先は、どんな家にゆくであろうか、どこへいってもしかられはしまいか、そして、その行く先がいい家ならいいが、もしも、よくない家であったら、かわいそうだと思いました。もう一つは、お花と別れたら、おそらく、もう永久に、その顔を見ることができないであろうと思ったのでありました。
しかし、お花はどうしても、叔父さんの気にいりませんでした。そして、ついに、そのお家から暇を出されるようになったのです。お花は、泣いて出てゆきました。そのときたつ子も、どんなに悲しかったでありましょう。やはり目を真っ赤に泣きはらしていました。そして、「どこへいっても体を大事にしてね。」「遊びにいらっしゃいね。」といいました。すると、お花も目から涙を流して、
「どうぞ、お嬢さんも、お達者でいてくださいましね。」といって、たもとを顔にあてて泣きました。
月日のたつのは早いもので、そのときから、もう六、七年はたちました。その間に叔父さんは、病気でなくなってしまわれました。