Classici giapponesi con furigana
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じんがいまきょう
人外魔境
小栗 虫太郎
Leggi 人外魔境 (じんがいまきょう) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 101.713 caratteri · 205 schermate
海獣の訓練の順序をお目にかけてからでないと、どんなにあの野郎が手端に負えねえやつかということが、旦那がたに呑み込めねえかも知れねえから……」
と、ヒューリングがまず西洋鎧のような、鉄葉ズボンという足部保護具をつける。これを着けないと、いつ未訓練のやつに、がりがりっとやられるかも知れない。檻の戸をあけてそっと内部にはいると、見かけは鈍重そうな氷原の豹どもも、たちまち牙を露きだし、野獣の本性をあらわしてくる。ヒューリングは、鉄葉ズボンのうえをガリガリやられながら、鉄棒につかまって外側へ声をなげる。
「最初は、生魚食いのこいつらに、死魚を食わせる。ぴんぴん糸で引っぱって躍らせていると、うっかり生きてると間違えて、ガブリとやる。そうして、餌についたら、もう占めたもんで……。まもなく、飾り台のうえに、ちょこなんと乗る。撞球棒のうえへ玉をのせたのを、鼻であしらいあしらい梯子をのぼってゆく。それから、梯子の頂上でサッと撞球棒を投げ、見事落ちてくる玉を鼻面で受けとめる。
――というようになれば、いっぱしの太夫。手前も、給金があがるという嬉しい勘定になる。ところがです、あの“Gori-Nep”の野郎ときたら手端にも負えねえ」