Classici giapponesi con furigana
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じんぞうにんげんのひみつ
人造人間の秘密
海野 十三
Leggi 人造人間の秘密 (じんぞうにんげんのひみつ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.664 caratteri · 38 schermate
しかし、私に対しては、思いの外、不快に思っていないらしい。
「博士。でも、へんですな」
「なにが、へんだ」
「でも、私は、この人造人間が、私たちを国境附近へつくまでは、全速力で走るように、ちゃんと器械を合わして来たのに、ここで停ってしまったのは、どういうわけでしょうか」
「なんだ、そんなことか。それは造作ないことさ。ふふふふ」
博士は、奇妙なこえをあげて、笑った。
「造作ないとは?」
「つまり、わしが停めたのさ。発明者であるわしには、あの設計によるA型人造人間を停めることなんか、わけはないのだ。幸いに、その器械をつんだ自動車が、あそこにああして、こわれずに、ちゃんとしているんだ」
と、博士は得意そうにいった。
なるほど、これは道理である。この人造人間がA型という名のついているものであることは始めてしったが、そのA型人造人間の発明者であるモール博士が、それを停めたり、また走らせたりする器械をもっているのは、ふしぎなことではない。
「そんなことは、なんでもないが、ベン隧道の下の、ドイツ軍の秘密の地下工場で、早速このようなりっぱな実物をつくりあげてしまったことは、腹も立つが、なんとおどろくべき、製造力だろう」