Classici giapponesi con furigana
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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
Leggi 人造人間エフ氏 (じんぞうにんげんエフし) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 53.879 caratteri · 109 schermate
お父さまには、だまっていておくれよ」
「兄ちゃんは、電気や機械の実験のことになると、すぐ夢中になるんですもの」
二人が話に気をとられている最中、この汽船ウラル丸にだんだん近づきつつある一台の飛行機があった。それはどう考えても、日本の飛行機ではなかった。
「おや、変てこな飛行機が、この汽船をねらっているぞ」
とつぜん二人の背後で、大きな声がしたので、正太とマリ子は、なにということなしにびっくりして、ふりかえった。するとそこには、いつの間に来たのか、甲板椅子のうえに、一人の老人の紳士が腰をおろしていた。その老紳士は、顔中髭だらけで髭の中から鼻と眼がのぞいているといった方がよかった。そして太い黒枠の眼鏡をかけていた。
「あっ、飛行機がなにか放りだした。おや信号旗らしい。はて、これは変てこだわい」
老紳士は、あたり憚らぬ大声でわめいた。
なるほど汽船の上空五百メートルぐらいの高度に、四枚の信号旗を下にひいた風船が、ゆらりゆらりと流れてゆく。なんの信号旗か。誰にむけ、何をしらせようとする信号旗なのであろうか。汽船ウラル丸のうえに落ちた不安な影!
老紳士のしんぱい