Classici giapponesi con furigana
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にんげんソーセージ
人間腸詰
夢野 久作
Leggi 人間腸詰 (にんげんソーセージ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.648 caratteri · 43 schermate
ちょうど赤ちゃんがオシッコをさせられるようなアンバイ式にね……。
あっしは暴れるのをやめてボンヤリと見惚れてしまいましたよ。向うの部屋の状態がアンマリ非道いんで、呆れ返ってしまったんです。
ヘエ。それがドウモここではお話出来難いんで……お二方お揃いの前ではねえ。ヘヘヘヘヘ……。
何の事あねえ。水溜りに湧いたお玉杓子でゲス。それがみんな丸裸体の人間ばっかりなんですから開いた口が閉がりませんや。相当に広い部屋でしたがね。大きな椰子や、橄欖や、ゴムの樹の植木鉢の間に、長椅子だのマットだの、クッションだの毛皮だのが大浪のように重なり合っている間を、甘ったるい恰好の裸虫連中が上になり下になりウジャウジャとのたくりまわっているんですからトテモ人間たあ思えませんよ。金魚鉢に鰌をブチ撒けたぐらいの騒ぎじゃ御座んせん。
不思議なものでね。そんなのを見せ付けられていながらエロ気分なんてコレンバカリも起りませんでしたよ。今考えてもあの時の気持ばっかりはわかりませんがね。多分、冥途の土産……てえな気持で見ていたんでしょう。何がなしに見っともなくて、馬鹿馬鹿しくて、胸が悪くなるようで、横ッ腹の処がゾクゾクして無性に腹が立って来ましたが、そのあっしの耳へカント・デックの野郎が口を寄せて吐かしやがったもんです。