Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ものをこわすのがしょうばいじけん

什器破壊業事件

海野 十三

Leggi 什器破壊業事件 (ものをこわすのがしょうばいじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.352 caratteri · 31 schermate

Aozora Bunko

子供じゃあるまいし、十六七にもなって――ちょいとお前さん、年齢はいくつだっけね、わたしゃ洋装の女の子の年齢がさっぱり分らなくってね」

「あら、いやですわ。あたし、もっと上ですわ」

「じゃあ十八てえとこ?」

「ほほほほ、ほんとはもう一つ上の十九ですけれど」と、光枝は嘘をついた。

「へえー、お前さん、十九かい。まああきれたわね。わたしゃ十六七とばかり思っていたよ。じゃあもう色気もたっぷりあって――旦那様もなかなか作戦がしっかりしていらっしゃるわね。へえ、そうかい、十九とは……」お紋は、ひとりで感心していた。

「あのう、うちの旦那様の御商売は、なんでいらっしゃいますの」

「ああら、あんたそれを知らないで来たの」

「ええ」

「ずいぶん呑気な娘ね。知らなきゃ、いってきかせるが、うちの旦那様はやまを持っていらっしゃるのよ」

「え、やま? 鉱山のことですの」

「そうそうその鉱山よ。金銀銅鉄鉛石炭、なんでも出るんですって。これは内緒だけれどね、うちの旦那様は、お若いときダイナマイトと鶴嘴とをもって、日本中の山という山を、あっちへいったりこっちへきたり、真黒になって働いておいでなすったんですとさ。