Classici giapponesi con furigana
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しゅぜんじものがたり
修禅寺物語
岡本 綺堂
Leggi 修禅寺物語 (しゅぜんじものがたり) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1453 caratteri · 3 schermate
この脚本は『文芸倶楽部』の一月号に掲載せられたもので、相変らず甘いお芝居。頼家が伊豆の修禅寺で討れたという事実は、誰も知っていることですが、この脚本に現われたる事実は全部嘘です。第一に、主人公の夜叉王という人物からして作者が勝手に作り設けたのです。
一昨々年の九月、修禅寺の温泉に一週間ばかり遊んでいる間に、一日修禅寺に参詣して、宝物を見せてもらったところが、その中に頼家の仮面というものがある。頗る大いもので、恐く舞楽の面かとも思われる。頼家の仮面というのは、頼家所蔵の面という意味か、あるいは頼家その人に肖せたる仮面か、それは判然解らぬが、多分前者であろうと察せられる。私が滞在していた新井の主人の話に拠ると、鎌倉では頼家を毒殺せんと企て、窃に怪しい薬を侑めた結果、頼家の顔はさながら癩病患者のように爛れた。その顔を仮面に作らせて、頼家はかくの通りでござると、鎌倉へ注進させたものだという説があるそうですけれども、これは信じられません。
とにかく、その仮面を覧て、寺を出ると、秋の日はもう暮近い。私は虎渓橋の袂に立って、桂川の水を眺めていました。岸には芒が一面に伸びている。