Classici giapponesi con furigana
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とうせいかつしゃ
党生活者
小林 多喜二
Leggi 党生活者 (とうせいかつしゃ) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.537 caratteri · 130 schermate
そのために一つの連絡をとるのに、その前後三四十分という時間が余分にかゝり処によると往きと帰りに二時間もかゝり、仕事の能率がメキ/\と減って行った。私は「基金カンパ」を起しているのだと云って、会う同志毎に五銭、十銭とせしめた。こうなると、須山の「神田伯山」もないものだ、と私は苦笑した。須山や伊藤は心配してくれた。自分たちは合法的な生活をしているので、金が無くても致命的ということは尠いし、それに誰からでも金は借りられると云うので、日給から五十銭、一円と私のために出してくれた。私は、そういう金はウカツに使えないと思ったので、仕事のための交通費に当て、飯の方を倹約した。なすが安くて、五銭でも買おうものなら、二三十もくるので、それを下のおばさんのヌカ味噌の中につッこんで貰って、朝、ひる、夜、三回とも、そのなすで済ました。三日もそれを続けると、テキ面に身体にこたえてきた。階段を上がる度に息切れがし、汗が出て困った。
腹が減り、身体が疲れているのに、同じものだと少しも食欲が出なかった。終いには飯にお湯をかけ、眼を力一杯につぶって、ザブ/\とかッこんだ。それでも飯のあるときはよかった。