Classici giapponesi con furigana
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こうえんのはなとどくが
公園の花と毒蛾
小川 未明
Leggi 公園の花と毒蛾 (こうえんのはなとどくが) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 18.574 caratteri · 38 schermate
とたずねました。
「百合圃に、一本咲いています。それで、今日あそこへ植物学者がきて検べています。後ほどここへもあの人たちは、やってくるでしょう。」と、みつばちはいいました。
とこなつの花は、なんとなく胸騒ぎを感じた。
「みつばちさん、そんなら、一昨夜、たくさんきた蛾は、毒蛾なんでしょうか。」と問いました。
「毒蛾ですとも、昨夜、ついこのベンチに腰をかけていた男が、あの蛾に刺されたのです。そして、病気になったというので、やはり学者が、今日この公園にきて、蛾を探しています。しかし、あれほどいた蛾が、不思議なことに、一匹も見つからないですよ。」と、みつばちはいいました。
とこなつの花は、このそばのベンチに腰をかけていた男が、蛾に刺されて病気になったということを聞いて、びっくりしました。
「なんという、あの人は、不しあわせの人なんでしょうね。」と、花は、あの男が独り言していたことなどを思い出しながらいいました。
「その男は、なんでも昼間黒い百合の花を折ろうとしたのです。それを番人に見つかって、しかられたのです。男は、夜、ここへやってきました。すると、一昨夜、この都を襲った毒蛾が、どこかに残っていたとみえて、その男を刺したのです。