Classici giapponesi con furigana
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くらのすけるす
内蔵允留守
山本 周五郎
Leggi 内蔵允留守 (くらのすけるす) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.082 caratteri · 24 schermate
「それはもちろん、先生に道の極意をたずねたいためだ、刀法の秘奥を伝授して頂くためだ」
「ふしぎでございますな」老人は雲へ眼をやった、「……私どもの百姓仕事は、何百年となく相伝している業でございます、よそ眼には雑作もないことのように見えますが、これにも農事としての極意がございます、土地を耕すにも作物を育てるにも、是れがこうだと、教えることのできない秘伝がございます、同じように耕し、同じ種を蒔き、同じように骨を折っても、農の極意を知る者と知らぬ者とでは、作物の出来がまるで違ってくる、……どうしてそうなるのか、……口では申せません、また教えられて覚えるものでもございません、みんな自分の汗と経験とで会得するより他にないのでございます」
「岡田さまは若く……」と老人はひと息ついて続けた、「……力も私より何層倍かお有りなさる、けれども鍬を執って大地を耕す段になると、貴方さまには失礼ながらこの老骨の半分もお出来なさらぬ、行って御覧なさいまし、貴方さまが耕したところは、端の方からもう草が生えだしています、渾身の力で打込んだ貴方さまの鍬は、その力にもかかわらず草の根を断ち切っていなかったのでございます、どうしてそうなるのか、どこが違うか、口で申せば容易いことでございましょう、けれど百姓はみな自分の汗と血とでそれを会得致します