Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ふゆのかじか
冬の鰍
佐藤 垢石
Leggi 冬の鰍 (ふゆのかじか) di 佐藤 垢石 (さとうこうせき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1414 caratteri · 3 schermate
どの川も水温が低いためであると思う。
鰍は一月、二月が産卵の季節である。この卵は奥山の早春の山女魚釣りにはなくてはならぬ餌である。漁師が谷川の底石を金熊手で引き起こすと、地蜂が幾重ねにも巣をかけたように、矢倉石の天井に鰍は卵を生みつけておく。これを漁師は、一塩漬けの日陰干しにして山女魚の餌に使うのであるが、人が食べてはうまいものではない。
産卵が終わって雪代水を迎えると愛嬌のある頭につぶらな眼をのせて、上流へ上流へと川底の玉石に絡まり遡って行く。まことに可憐な姿である。
姿は沙魚より丈が短く、頭が比較的大きく尻がこけている。大きいのは四、五寸くらいまで育って、腹に吸盤のないものが本ものである。大きな川の川尻に鮎食いまたはタキタといって二十匁以上にも育つ同じ種類のものもいるが、これは至って不味である。
北陸地方では鰍のことを鮴と呼んでいるが、変わった種類ではない。天明頃、長崎へ来ていた和蘭陀人が調べたところによると、日本には四十幾種類の鰍がいるという。その写生図さえ残している。今ではわが国の学者によって、一層種類が増したことであろう。
山小屋の囲炉裏に、串に刺した鰍を立てならべ榾火で気長に烙って、山椒醤油で食べるのが最もおいしい。