Classici giapponesi con furigana
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ぼんじんでん
凡人伝
佐々木 邦
Leggi 凡人伝 (ぼんじんでん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.944 caratteri · 202 schermate
「何うでも」
「君、君は何でも僕と一緒になって頑張ってくれないかい?」
「何をするんです?」
「喧嘩の時ですよ。君と僕と二人で組めば他県人に負けない」
「僕は喧嘩なんかしません」
「矢っ張り耶蘇だからですか?」
「えゝ」
「しかし君は変な耶蘇だぜ」
「何だって?」
「見給え。もう憤った」
「憤りはしない」
「先刻僕が小突いたら、きっかりその数だけ小突き返したじゃないか?」
「ハッハヽヽヽ」
「そんな耶蘇はない。偽耶蘇だ」
「ハッハヽヽヽ」
と私は急所を突かれたので、笑って紛らす外なかった。
その晩、私達は長いこと語り合った。同県だから、何彼と共通の話題があった。野崎君は舎監がいないというのに安心して煙草をすった。学園そのものについては、
「矢っ張りこゝで勉強しよう」
と定めたかと思うと、又、
「何うも丸尾って奴はひどいよ。僕を耶蘇学校へ入れたばかりか、紹介状に僕の悪口を書いたのらしい。猪股先生に会った時、君とは待遇が違っていた。矢っ張りこゝは早く切り上げる方が宜いかも知れない」
と気が変って、結局、
「僕は斯ういう時には一晩寝て起きると、頭の中に決心がついている。明日の朝までには確定するよ」