Classici giapponesi con furigana
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しゅっけものがたり
出家物語
Leggi 出家物語 (しゅっけものがたり) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.838 caratteri · 28 schermate
キヨ子が商売女で有る筈はないが、最も下等な淫売と同じぐらい羞恥の欠けたところがある。断髪洋装ともなると、みんなコレ式のものかと、幸吉はその不思議にも、たゞ驚くばかりであった。
「こんど、いつ会ってくれるね」
「私は水曜日だけがヒマなのよ。あとの日は、洋裁の学校へ通ったり、残業の日だから。オバサンに知られるのイヤだから、会社へ電話ちょうだい。オバサンに羞しいから、今夜のことも言っちゃイヤよ」
「言うまでもねえやな。それじゃア、待つ身はつらいから、約束の日をきめるのはやめにして、私は電話をかけるよ。一週間に一度ぐらいはいゝだろう」
「うん、でもネ、やっぱり主人に悪いと思うから、あんなこと、もう、したくないのよ」
「マアサ、拝むから、旦那の帰還まで、つきあっておくれ」
「えゝ、その代り、誰にも言っちゃ、いけなくってよ」
と別れた。
然し、それからの水曜日に電話をかけると、今日は忙しいから、という。次の水曜には出張でいないという。
すると速達がきて、水曜ごとに同じ男の人から電話がくるのは会社の人たちに邪推されて困るから、私の方から遊びに行くまで待っていてくれ、と書いてあった。