Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はつなつのそらでわらうおんな

初夏の空で笑う女

小川 未明

Leggi 初夏の空で笑う女 (はつなつのそらでわらうおんな) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4940 caratteri · 10 schermate

Aozora Bunko

また、真紅に咲き乱れた花が、風に吹かれて、いまにも散りそうなようすを、手を振り、足を動かし、体をひねって、してみせたのであります。

「なんというおもしろい踊りだろう……。」と、みんなは口々にいいはやしました。

ここに、金持ちのお嬢さまがありました。お父さんや、お母さんは、たくさんのお金を残して、この世の中から去られたので、お嬢さまはりっぱな、大きな家になに不自由なく、独りで暮らしていられました。

このお嬢さまが、ちょうど劇場にきて、娘の踊りを見ていられましたが、踊りばかりでなく、この娘がたいそう気にいられました。

「おまえさんは、わたしの家へきませんか。」と、お嬢さまは、踊りが終えると、娘にあって話されました。娘はお嬢さまに向かって、

「私は、ただ踊りたいのです。私を自由に踊らせてくださればまいります。」といいました。

「わたしは、おまえさんから、その踊りを習いたいのですから、そんな、気兼ねはすこしもいりません。」と、お嬢さまは答えられました。

娘は、その日から、お嬢さまの家へ住むことになりました。

お嬢さまの家は、りっぱなお家でした。そして、青い着物をきた、もう一人美しい娘がいました。