Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

べっぷおんせん

別府温泉

高浜 虚子

Leggi 別府温泉 (べっぷおんせん) di 高浜 虚子 (たかはまきょし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.339 caratteri · 27 schermate

Aozora Bunko

そこで五十嵐君は今日の紅丸で神戸に帰るとのことであったので途中で別れた。私と日名子氏とだけが浜脇で下車して、そこの腰掛茶屋で蠅のたかっておるすしと生卵で腹をこしらえ、金比羅山の南北両方面にある横穴即ちカンカン仏の横穴およびその附近の横穴を一見した。非常に暑かった。谷間をたどっているときなどは蒸し殺されそうに暑かった。ただカンカン仏を見終って附近の山の背に出たときに、一陣の涼風が松の枝間を吹いて来て、覚えず蘇生したような思いがした。暫く芝の上に腰を下して休んでいると、初めはそよそよと吹く風と思ったのが、なかなかにそれどころでなく、今は涼風を満喫するような心もちでいつまでも立ち去りがたい心地がした。ブーンとあぶが耳元をかすめて飛ぶのも快よいひびきに聞えた。夏蝶のひらひらと茅萱の上を飛んでいるのも涼しげな趣きに見えた。一本の蝙蝠傘が谷川の蘆の間を此方に来るのは何かと見ていると、やがてその蘆間から現れ出たのを見ると、その蝙蝠傘の大きいのには似合わない一人の洋服を着た少女であった。此方を向いて歩いていると思ううちに又いつか向うの方を向いて歩いていて、その曲りくねった田圃路をたどりつつあるのである。