Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜんきてんまやけ

前記天満焼

国枝 史郎

Leggi 前記天満焼 (ぜんきてんまやけ) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 48.568 caratteri · 98 schermate

Aozora Bunko

ひどく横柄なところがあり、見下だしたような所がある。

胸を悪くした若侍は、

「今夜はよくよく変な晩だ、いろいろの芸人が登場するよ」

こう思ったのでぶっきら棒に、

「御用かの! この拙者に?」

すると向こうの武士が云った。

「感嘆してござるよ、立派な腕前」

「大変な黒鴨が出やアがった。俺を褒めるとは度胸がいいや。褒めるからには褒めっ放しでもあるまい。いずれ可い物でもくれるのだろう」

可笑しくなったので若侍は、

「お弱うござんしたからな、先方が」

「なかなかもって」と黒鴨の武士は、

「彼等も相当の手利きでござる」

「ははあ」と云ったが感付いた。

「さては貴殿のお仲間だの」

「さよう」とわるくおちついている。

4

「そうか」と云ったが若侍は、今度は少し腹を立てた。

「では早速お訊き致す、何故拙者を襲われた?」

まごまごした返事でもしようものなら、叩っ切ってやるぞと云うように、ヌッと一足進み出た。

しかし、相手の黒鴨も、何かに自信があると見え、その横柄さを持ち続け、

「士官なさる気はござらぬかな?」

こんなことを云い出した。

「え、士官? 貴殿にかな?」

これには若侍は参ってしまった。