Classici giapponesi con furigana
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けんきょう
剣侠
国枝 史郎
Leggi 剣侠 (けんきょう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.961 caratteri · 310 schermate
「人楯とは汝卑怯者!」
「お兄様お兄様妾もろとも、陣十郎を切ってお父様の敵を!」
叫ぶ娘の澄江をグッと、再び抱え込んだ陣十郎は、二人の武士に向い威嚇的に、白刃を振り廻し叱咤した。
「退け! 邪魔するな! 致さば切るぞ」
駆け抜けようとするその前へ、両手を拡げて要介は立った。
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「眼眩んだか水品陣十郎! 拙者が見えぬか秋山要介だ!」
「なに秋山?」とタジタジとしたが、
「いかにも秋山! ウ――ム南無三!」
「事情は知らぬが日頃の悪業、邪は汝にあるは必定! ここは通さぬ、組み止めるぞ! ……」
途端に背後の若い武士が叫んだ。
「我々兄妹はこの家の者、榊原家の家臣でござって、拙者は鴫澤主水と申し、妹儀は澄江と申す。それなる男はいささかの縁辺、最近我が家の寄宿者となり、我等養い居りましたるところ、わずかのことよりたった今し方、われらが父庄右衛門を殺し、ご覧のとおり妹を誘拐し、遁れようといたし居りまする。承わりますればご貴殿には、ご高名の秋山先生との御事、助太刀お願いいたしまする」
「心得てござる」と要介は云った。
「そうなくとも水品陣十郎に対し、拙者従来確執ござる。討って取らねばならぬ奴、まして貴殿ご兄妹の敵とありましては、いよいよもって見遁し難い。