Classici giapponesi con furigana
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
Leggi 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.262 caratteri · 243 schermate
私が帰ると直ぐでしたから、四時頃でしたろう?」
「すると悉皆見切ってくれと電話をかけた時にはもう決心がついていたんです。お郷里の方へ言ってやっても見込はないでしょうな?」
「さあ。然ういう経緯から郷里へ帰ったのかどうかも分りません。兎に角、他に当てはないんですから、郷里の方へ掛け合って御覧なさい。私からも手紙を出して置きます」
と加藤さんは原籍を教えてくれた。
僕は石臼を背負ったような心持で帰途についた。電車に乗っても、凝っと考え込んでいて頭が上らない。実に厭なものだ。しかし斯ういう経験を以来今日まで度々繰り返している。尤もこれで懲りたから、もう倒されることはない。寧ろ好い薬になったが、自分で損をする方は止むを得ない。時々ひどく見込が外れて、天地晦冥となる。然ういう折からは不思議にいつもこの晩の帰りが胸に浮んで来る。禍の裏は福、暗の裏は光だ。親父にかぶれて諺を使うようだけれど。僕は然う考えて諦めをつける。それ丈けでは説明にならないから、二度目の乗り換えで菊太郎君と一緒になったことを書いて一寸香わして置く。此方は屈託していて気がつかなかったが、
「日出男君」