Classici giapponesi con furigana
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
Leggi 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.262 caratteri · 243 schermate
「株屋といえば危いものだと思っているのさ。要するに商売違いだから、理解がないんだろう」
「そんな理解のない人が中学校長をしているのは教育上面白くない。縁談は兎に角として、国家のために蒙を啓いてやる責任があるよ」
「僕も自分の商売を正面に貶されたんだから、実はムッとしたんだけれど、まあ/\と思って、胸を擦って帰って来たんだ」
「何うなさいましたの?」
と久子さんが訊いた。恩返しの責任を感じて、深い関心を持っていてくれるのは有難い。
「株屋だからいけないと言うんです。あなたのお父さんぐらい分っている人なら話が早いんですけれど、早速一頓挫です」
と菊太郎君は友達よりも女房に丁寧な言葉を使う。
「それで?」
「困っているんです」
「縁談は兎に角として、株屋は正業でないなんて言われたんじゃ兜町一般が迷惑する。奥さん、僕は正義の為めに主張します。僕の心持はあれです。高風清節です」
と僕は床の間の軸を指さした。竹に鶴の絵に高風清節と書いてある。
「恐れ入りました」
「君、それじゃ幽香子さんが貰えなくても宜いのかい?」
と菊太郎君は僕が取り繕っているのを真に受けてしまった。
「さあ。