Classici giapponesi con furigana
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
Leggi 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.262 caratteri · 243 schermate
「試験の前の晩、姉さんに叱られて、少しやったばかりだ」
「今度の成績も手加減して話して置く」
「宜しく頼む」
「矢っ張り君の方が好いんだから、変だと思ったよ」
「何が変だ?」
「やっているんだもの」
「姉さんに叱られゝば仕方がない」
「それだからさ。悪いとは言わない。しかし本当に試験の前の晩だけだろうね?」
「普段やるものか?」
「よし。僕は若し君が普段本を読んでいるところを見つけたら、シンバリ棒で搏しつけてやる」
と菊太郎君は真剣な顔をした。僕の成績が怖いんだ。しかし蔭へ廻って勉強をしようなんて気はない。正直だ。僕のお復習を封じて、安心して怠けている。
その中に僕は不便を感じて来た。菊太郎君が丈の高さを誇っても、此方は誇り返すものがない。成績では勝っているけれど、それを言えば、豊子さんが貰えなくなる。随って始終下から出なければならなかった。頼朝義経とはよく考えた。義経はウッカリしていると勘当される虞がある。
「お父さん、僕は丈の高さじゃ菊太郎君に敵いません。先方はドン/\大きくなります」
と僕は或日父親に訴えた。
「人間は鰻と違う。大きいのが高いって次第のものじゃない」