Classici giapponesi con furigana
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
Leggi 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.262 caratteri · 243 schermate
幸い手当が届いて落ちついた。医者は年来僕のところのかゝりつけだったから、思いついて、帰りに家へ寄ってくれた。菊太郎君といえば、直ぐに僕を聯想する。近所界隈がそういう心理状態になっていた。
「坊っちゃんはお変りありませんかな?」
「はあ。お蔭さまで元気でございます」
「お元気でも無理に智恵をおつけになっちゃいけませんよ。お隣りではチョチ/\アワヽで大失策を致しました。御主人と奥さんがお二人がかりでチョチ/\アワヽ、チョチ/\アワヽ」
と医者が手真似をしたとき、母親の膝に抱かれていた僕は忽ち、
「チョチ/\、アワヽ。チョチ/\、アワヽ」
をやり出した。直ぐに覚えてしまったのである。その折国分さんが吃驚した顔付は未だに忘れられないと言って、母親が一つ話にしている。この国分さんはもう疾うに亡くなってしまったが、
「日出男さんは豪物になりますよ。お楽しみです」
と僕の将来を始終保証してくれたそうである。今の国分さんは第二世だ。僕のところでも菊太郎君のところでも子供が時々世話になる。医者も患者も代が更っていると思うと、僕達も年を取ったものだ。
医者で思い出したが、僕は三つの時、百日咳を患った。