Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きたかぜにたこはあがる

北風にたこは上がる

小川 未明

Leggi 北風にたこは上がる (きたかぜにたこはあがる) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 4249 caratteri · 9 schermate

Aozora Bunko

僕、きまりがわるかった。」と、賢二が、いいますと、さすがに、お姉さんもおかしくなってきて、ついに笑い出してしまいました。

そこへ、お母さんが、出ていらして、

「なにを、そんなに、大騒ぎをしているんですか?」とおっしゃいました。

「三時のおやつに、カステラをこしらえるつもりのが、できないのよ。」と、お姉さんは、顔を赤くしました。

「いつも、そう、卵ばかりむだにしては、困りますね。」

こう、お母さんが、おっしゃられると、お姉さんは、

「学校で、ならったとおりにやったのよ。どうして、家ですると、うまく卵がふくらまないんでしょう。」と、さも不思議そうにいいました。

賢二は、そこにあった、卵のからを数えて、

「お母さん、六つ卵をむだにしましたよ。もったいないですね。毎日、ねずみのご馳走ばかりお姉さんは造っているのだ。僕に、それだけのお金をくれれば、大だこが、買えるのだがなあ。」といいました。

これを、おききなさったお母さんは、

「おまえも、このあいだから、いくつたこをこわしましたか?」といって、賢二くんをおにらみになりました。

このとき、お姉さんは、

「きよは、なんにも知らないのね。