Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate
舅氏国の人民相議して我らいたずらに死なんより、隣の大国に向うて五穀を奪い取って命を活くべし、一日といえども存命せん事、庶幾うところなりとて、すでに、軍、立つを大国に聞き付けて万が一の勢なるが故に軽しめ嘲りて、手捕にせんとするを聞きて、大臣公卿に宣わく、合戦の時多くの人死せんとす。願わくば軍を止むべしと制したまいしかば、宣旨と申しながらこの事こそ力及び侍らね、隣国進み襲うを闘わずば存命すべからずと申し侍りければ、大王窃かに后を呼んで、我れ国王として合戦を好まば多くの人死せんとす、我れ深山に籠りて仏法を修行すべし、汝は如何思いたもうと宣いければ、后今更に如何離れ奉らんとのたまいければ、ついに大王に具して深山に籠りたまいぬ。大国の軍、国王の失せたもう事に驚きて戦う事なくして小国に順いぬ。大王深山にして嶺の木の子を拾い、沢の岩菜を摘んで行いたまいけるほどに、一人の梵士出で来りて御伽仕るべしとて仕え奉る。大王嶺の木の子を拾いに坐したる間に、この梵士后を盗んで失せぬ。大王還って見たもうに后の坐せざりければ山深く尋ね入りたもう。道に大なる鳥あり、二つの羽折って既に死門に入る。