Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate
たのだ。伊豆の三島の神は鰻を使者とし神池の辺で手を拍てば無数の鰻浮き出たという。かかる事西洋になかったものか、徳川時代の欧人の書に伝聞のまましばしば書きいる。しかるに今は神池空しく涸れて鰻跡を絶った由。去冬魚類専門の田中茂穂氏来訪された時、氏の話に、魚類の心理学は今に端緒すら捉え得ずと。件の鰻ごときは実にその好材料なりしに今やすなわちなし。知らぬが仏と言うものの、かかる事は何卒為政者の気を付けられたい事だ。
猴を神使とせる例、『若狭郡県志』に上中郡賀茂村の賀茂大明神降臨した時白猿供奉す、その指した所に社を立てた。飛騨宕井戸村山王宮は田畑の神らしい。毎年越中魚津村山王より一両度常のより大きく薄白毛の猴舟津町藤橋を渡りてここへ使に参る(『高原旧事』)、江州伊香郡坂口村の菅山寺は昔猴が案内して勅使に示した霊地の由(『近江輿地誌略』九〇)、下野より会津方面にかけて広く行わるる口碑に、猿王山姫と交わり、京より奥羽に至り、勇者磐次磐三郎を生む、猿王二荒神を助け赤城神を攻めて勝ち、その賞に狩の権を得、山を司ると(『郷土研究』二の一、柳田氏の説)。これはハヌマンの譚に似居る。