Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate

Aozora Bunko

『大和本草』に津軽に果然の自生ありと出づるがどうもあり得べからざる事で、『軒小録』に伊藤仁斎の壮時京都近辺の医者が津軽から果然を持ち来ったと記載しあるを読むと、夜分尾で面を掩うて臥すというから、何か栗鼠属のもので真の果然でない。果然は一名※また仙猴、その鼻孔天に向う、雨ふる時は長い尾で鼻孔を塞ぐ、群行するに、老者は前に、少者は後にす。食、相譲り、居、相愛し、人その一を捕うれば群啼して相赴きこれを殺すも去らず。これを来すこと必すべき故、果然と名づくと『本草綱目』に見え、『唐国史補』には楽羊や史牟が立身のために子甥を殺したは、人状獣心、この猴が友のために命を惜しまぬは、獣状人心だと讃美しある。されば帝舜が天子の衣裳に十二章を備えた時、第五章としてこの猴と虎を繍したのを、わが邦にも大嘗会等大祀の礼服に用いられた由『和漢三才図会』等に見ゆ。二十年ほど前、予帰朝の直前仰鼻猴という物の標品がただ一つ支那から大英博物館に届きしを見て、すなわちその『爾雅』にいわゆる※たるを考証し、一文を出した始末は大正四年御即位の節『日本及日本人』六六九号へ録した。かくて津軽に果然の自生は誤聞として、台湾には猴の異種が少なくとも一あり、内地産の猴は学名マカクス・スベシオススの一種に限る。