Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate
一度ゆで卵を取り落して壊した後は、卵を得るごとに堅い物で打ち欠き指もてその殻を剥ぐ。また機巧あり、ベルトが睹た尾長猴はいかにこんがらがった鎖をも手迅く解き戻し、あるいは旨く鞦韆を御して遠い物を手に取り、また己れを愛撫するに乗じてその持ち物を掏った。キュヴィエーが飼った猩々は椅子を持ち歩いてその上に立ち、思うままに懸け金をはずした。レンゲルはある猴は梃の用を心得て長持の蓋を棒でこじあけたというた。ヘーズン一猴を飼いしに、その籠の上に垂れた木の枝に上らんと望めど、籠の戸の上端に攀じ登って始めて達し得。しかるにこの戸を開けばたちまち自ずから閉ずる製ゆえ何ともならず。その猴取って置きの智慧を揮い、戸を開いてその上端に厚き毛氈を打ち掛け、戸の返り閉づるを拒ぎ、やすやすと目的を遂げたそうだ。シップは喜望峰狗頭猴、下より来る敵を石などを集め抛下して防ぐといい、ダムピエート・ウェーファーは猴が石で牡蠣を叩き開くを記す。多くの下等動物や小児や蛮民同様、猴は多く真似をする。皆人の熟知する通り。行商人、炎天に赤帽の荷を担い歩み憊れて猴多き樹下に止まり、荷箱を開いて赤帽一つ取り出し冒って眠るを見た猴ども、樹より降りて一々赤帽を冒り樹に登る。