Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ちよこ
千世子
宮本 百合子
Leggi 千世子 (ちよこ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 83.104 caratteri · 164 schermate
まじめくさったおどけた返事に三人は大きな響をたてて笑った。
かたまりになって大声にはなして行くんで客待ちの車夫なんかは千世子のかおをすかし見たっきり、
「いかがでございます御易くまいります、ヘエ団子坂まで……」
いやにピョロピョロする千世子の大きらいな様子を見せられないですんだ。
「よっぱらってるとでも思ってるんだ、奴っ!」
源さんはこんな事を云って石をけりつけた。
足音がするとすぐ、
「寒かなかったかい案じてたんだよ」
母親はいかにもしんみりした親しみのある声で云った。
「有難う、今日は随分面白うござんしたワ、すこしつかれたけれ共――」
「そりゃあよかったネ、も一枚着物を持たせてやりゃあよかったのにってねえ、あとで云ってたんだよ」
「そう、――そんなじゃあありませんでしたワ、とっとっと歩いて来たんですもの。でも裾をうすくしたかもしれませんねえ、この着物そりゃあ歩きいいんですのネ」
千世子は頬を赤くしながら母親のかおを見て云った。
御飯後三人は母親を中央に据えて今日のいろんな事を話してきかせた。話の中途にHは用のあるようなかおをして西洋間に行ってしまった。