Classici giapponesi con furigana
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はんのすけしゅうげん
半之助祝言
山本 周五郎
Leggi 半之助祝言 (はんのすけしゅうげん) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.997 caratteri · 44 schermate
城代がなにか云おうとした。だが半之助はぜんぜん無視して、にこにこと笑って、さも愉快で堪らないというふうに云った。
「歴史のどの一頁でもあけてみればわかる、腕力の強いやつ智恵のまわるやつが勝つ、勝ったやつが政権を握る、べえ独楽に勝ったやつがべえ独楽をふんだくるようにです、そしてふんだくったべえ独楽が彼のものであって、泥溝へ捨てようとしまって置こうと叩っ毀そうと彼の自由であるように、政治もまたそれを握った権力者の自由でしょう。
ただ違うところはべえ独楽は物質だが人間は生きてますからね、べえ独楽は泥溝へぶち込もうと叩っ毀そうとなんにも云わないが、人間は首を吊ったり身投げをしたり、親子夫婦が別れたり泣いたり喚いたりします、それでいてやっぱり勤労するし、愚痴をこぼしながらいかなる重税でも納めます、それがかれらの運命なんですから、……なんのふしぎがありますか、政治は権力者の玩具であり、趣味、道楽、気なぐさめ、決して一般愚民どものためにあるものじゃありません。とんでもない、かれらは奉仕するものではないのです、それがいやならべえ独楽に勝って」
「そのべえ独楽をひっこめろ、そして黙れ」