Classici giapponesi con furigana
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まんじ
卍
谷崎 潤一郎
Leggi 卍 (まんじ) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 133.618 caratteri · 258 schermate
柿内未亡人は束髪、光子は島田に結っているが、大阪風の町娘の姿のうちにも、その眼が非常に情熱的で、潤おいに富んでいる。一と口にいえば、恋愛の天才家といったような気魄に充ちた、魅力のある眼つきである。たしかに美貌の持主には違いなく、自分は引き立て役だという未亡人の言は必ずしも謙遜ではないが、この点が果して楊柳観音の尊容に適するかどうかは疑問である。)先生はこんな顔だちどないお考えになりますか? 日本髪よう似合うてますやろ?――はあ、お母様日本髪好きやとかいうことで、ときどき結やはりまして、学校いもその頭で来やはりましてん。――何せそんな学校ですから、制服なんぞあれしませんし、日本髪の着流しでも何でもかめしませんのんですから、わたしなんか袴穿いて行たことあれしませなんだ。光子さんも、たまに洋服着なさることありましてんけど、和服の時はいつでも着流しでしてん。この写真では髪のせえで私より三つぐらい若うに見えてますけど、ほんまは一つ歳下の二十三、――生きておられたら今年二十四ですねん。しかし光子さんの方が一、二寸せえ高いでしたし、それに綺麗な人いうもんは、自分では器量鼻にかけへんつもりでも、やっぱり何とのう自信のある様子態度に現われるもんですやろか、それともこっちに引け目ありますとそない見えますのんですやろか、その後