Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
なんぼく
南北
横光 利一
Leggi 南北 (なんぼく) di 横光 利一 (よこみつりいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.591 caratteri · 40 schermate
秋三は堅い柴を折るように、膝頭で安次の手足の関節をへし折った。そして、棺を立てると身体はごそりと音を立てて横さまに底へ辷った。
秋三は棺を一人で吊り上げてみた。
「此奴、軽石みたいな奴や。」
「そやそや、お前今頃から棺桶の中へ入れたらあかんがな。お医者さんの診断書貰うて、役場へ死亡届出さにゃ叱られるわして。」とお留は云った。
「そんなら、もういっぺん打ちやけるか?」
秋三はお霜を眺めてそう訊くと、お霜は安次の着ていた蒲団を摘まみ上げて眺めた。
「そんな汚い物、焼いて了え。」と秋三は云った。
「よう云うてくれるな。これでもお前、洗濯してちゃんとしたら、結構間に合うわ。」
「まだそれでも、着て寝よう思うてるのやな。」
「きまってるわ。」
「しぶったれ!」
「何がしぶったれや!」
「まアまア伯母やんみたいなしぶったれて、あったもんやないわ。」
すると、お霜はいつになく厳しい眼付で秋三を睥みながら腰を延ばした。
「よう云うな! 汝や自分の棟の下で飯が食っていけるのは、誰のお蔭やと思うてる。此のしぶったれの伯母が有ってこそやぞ。それも知りさらさんとからに、渋ったれ渋ったれって一寸は人の恩も考えてから云いや!」