Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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なんきょくき

南極記

久生 十蘭

Leggi 南極記 (なんきょくき) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.753 caratteri · 35 schermate

Aozora Bunko

だが、たいした成功だとは思って居ませんよ」

そのとき、こんな対話をしている。(新西蘭タイムス一九一二年三月二十四日、ウェラー記者)

「南極探検はこれが最初ですか」

「そう、はじめてです」

「こういう成功を見るまでには、相当な準備をされたことでしょう」

「いや、格別、どうということもしなかった。なにしろ、あてのないことだから」

「こんどの行程は、前もって計画されたのですか」

「南極については、正直なところ、われわれはなにも知らなかった。往航でここへ寄ったとき、ヤング名誉領事から南極の地図と、シャクルトンの探検記(The Heart of Antarctic, vol. ※(ローマ数字2、1-13-22), London 1909のこと)を貰ったので、それを読んで、だいたいの方針をたてた」

「食糧は」

「米と罐詰、鯛味噌、昆布(トロロ昆布)……それから金平糖。まあ、そういったようなもの」

「橇行中の炊事は」

「日本から火鉢を持ってきたので、それでやった」

ロス海の鯨湾で日本の探検船と出逢ったことは、アムンゼンがタスマニヤ島のホバート港でデイリイ・クロニクルの記者に語って居り、その写真と消息の一部が、フランスの「世界一周」