Classici giapponesi con furigana
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なんばんひわもりうこんまる
南蛮秘話森右近丸
国枝 史郎
Leggi 南蛮秘話森右近丸 (なんばんひわもりうこんまる) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.869 caratteri · 112 schermate
……今日はそいつにぶつかりたいものだ」
顔に痣のある男である。
「桐兵衛爺と来た日には、人攫いにかけては名人だ、いずれ上玉の三つや四つは、仕込んでいるに相違ない。真っ先に桐兵衛を訪ねよう」
兎唇の若い男である。
ひそやかに小舟は進んで行く。
この時代における鴨川は、水量も随分たっぷりとあり、小舟も自由に往来した。
夕陽が次第に薄れてきた。
まばらの両側の家々や、木立に夜の色が滲んできた。
櫓の音を盗んで忍びやかに、小舟は先へと進んで行く。
これは人買の舟なのであった。乗っている四五人の人間は、諸国廻りの人買なのであった。
「この辺りでよかろう、舟を纜え」
で小舟は岸へ寄せられ、傍らの杭に繋がれてしまった。
「さあさあ桐兵衛の隠家へ行こう」
夕暗の逼ってきた京の町を、柏野の方へ歩き出した。
しかるにこの頃北山の方から、異形の人数が五人揃って、京都の町の方角へ、陰森とした山路を伝いストストストストと下っていた。
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一人は上品な老女であった。すなわち他ならぬ浮木であった。
後の四人は武士であった。が風俗は庭師である。その一人は銅兵衛であり、もう一人は三郎太であった。