Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
Leggi 卵塔場の天女 (らんとうばのてんにょ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 47.251 caratteri · 94 schermate
女房は何がたのみだ。せめて病煩いの時、優しい言も掛けられて、苦い薬でも飲ましてもらおうと思えば、何だ、トラホームは伝染るから実家へ帰れ! 馬鹿野郎、盲目になってボコボコ琴でも弾きやがれ。何だ、妹の娘で、姪の婿のよしみをもって俺に謡を聞かせろ――まいを舞え。わるく、この酒でちらッかな目の前五六尺が処へ面を出して見ろ、芸は未熟でも張扇で敲き込んでるから腕は利くぞ。横外頬を打撲わせるぜ。
またその鉄葉屋と建具屋の弟子だってそうだ、血統は争われぬ、縁に繋って能役者が望みだ、気障な奴だな。役者になる隙があったら、――お久。……」
と口を曲めて横ざまに視た。
「お前のその蝦蛄の乾もののようになった、両手の指を、交る交る這って舐めろと言え。……いずれ剣劇や活動写真が好きだろう。能役者になる前に、なぜ、鉄鎚や鑿を持って斬込んで、姉を苛めるその姑婆を打のめさないんだい。――必ず御無用だよ。そういうかたがたを御紹介とか、何とか、に相成るのは。」
「あんさんは酔ってですね。」
と涙も忘れて、胸も、空洞に、ぽかんとして、首を真直に据えながら潟の鮒の碗を冷して、箸をきちんと、膝に手を置いた状は可哀である。