Classici giapponesi con furigana
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また、いえ
又、家
宮本 百合子
Leggi 又、家 (また、いえ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6120 caratteri · 13 schermate
特に、ああ云う狭い、三方は遮られて、此方から丈の展望があると云うような処を子供が好く心持は、自分にも経験がある。仲間と、左様云う処にかたまり、計画を立て、わーっと声をあげて馳け出す時の心持には、大人の知らない、胸の轟きがあるものだ。
けれども。――疲れた時、コンセントレートしたい時、節穴さえあるかもしれない板一枚の彼方で、此、手ばなしの大騒ぎをやられてはかなわない。其もよかろう。然し、門口の植木を※(「てへん+毟」、第4水準2-78-12)られたり、御用ききに廻る中僧などと、十二三の女の子が、露骨な性的痴談を、声高にやって居るのを、いや応なく聴かされるのは、困る。――
或土曜日。天気のよい日であった。Aが出がけに、一時頃、須田町で会って銀座を歩こうと云って行った。その積りで起きて見ると、卓子の上に、学習院の門衛からの葉書がのって居る。
青山北町四丁目に一軒ある。見たらどうかと云うのである。
約束の時間に、自分はその葉書を持って須田町へ行った。そして、銀座行を中止して青山に行った。随分気をつけて広告は見るが、青山には、一寸見当らない。案外よいのかもしれないと、家を探す者独特の、期待、空想を抱いて行ったのである。