Classici giapponesi con furigana
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はんこう
反抗
豊島 与志雄
Leggi 反抗 (はんこう) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.121 caratteri · 282 schermate
「あってもなくっても、そんなこと別に構やしないわね。だけど、あんまりな云い草だから、あなたはいやに人を見下してるのねと、つっかかっていってやったの。私少し酔ってたのよ、屹度。そして訳の分らないことを云い争ってるうちに、何だかこんぐらかってしまって、それから、竹内さんの捨台辞にね、要するに僕も君に惚れてるのさ、ですって。私鼻の先でふんと澄してやったわ。……あんな厭な人ってありゃあしない。」
「そんなに悪く云うもんじゃないよ。」と周平は漸く云った。
「構やしないわ。すぐにおかしな関係があるように取るのが、あの人のいつもの癖なんだから。先にも同じようなことがあったのよ。」
「石のつぶての一件の時かい?」
「あら、あなたも知ってるの……あの時はほんとに可笑しかったわ。でもあれは、私の知恵じゃないのよ。お主婦さんと二人で一生懸命に考えたのよ。」
「然し随分長い間の執念だね。」
「え?」
「竹内がさ。」
「何だか分ったものじゃないわ。あの人にはいやな野心ばかりしかないんだから、うっかり出来やしない。私ちゃんと尻尾を掴んでいることがあるのよ。」
そんなことを話してるうちに、周平は次第に心が或る深みへ引きずり込まれる気がした。