Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とりかえしものがたり

取返し物語

岡本 かの子

Leggi 取返し物語 (とりかえしものがたり) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.882 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

信徒一『や、これでまあ御影堂の仕事もすっかり終った。明日からは土塀の方の手が足らんちゅうから、あちらの手伝いに廻ったろかい』

信徒二『そやそや。何でも手の足らん箇所を見付け次第、そこへかぶりついて是が非でも此の月末の親鸞さま御正忌会のお夜までには美んごと拵え上げにゃ、わてらの男が立たん』

信徒三『わてらの男なぞどうでもええ。御門徒衆、一統の男さえ立てばええわい』

信徒二『そりゃまあそうや。御門徒衆一統の男さえ立てばええ。わしもその中の一人やからな。だが、なんしい十年まえ大谷の御廟所を比叡山の大衆に焼き払われてから、大将株のお上人さまは加賀、越前と辺海の御苦労。悪う言えば田舎廻りや。それがようよう時節がめぐって来て、都近くの此の山科にお堂の再建。こりゃ門徒一同のずんと男が立つわけじゃ』

信徒四『お堂が斯う立派に出来てみると、早く中身の親鸞さまの御影像もお迎え申し、据わるところに据わって頂かんことにゃ、何となく落付きが悪い。仏造って魂入れずと言うこともあるからなあ』

信徒一『そりゃわいどもより、御先祖孝行のお上人さまの方がどのくらいそれを望んで居らりょうか知れん。