Classici giapponesi con furigana
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こきんしゅうまきのご
古今集巻之五
山本 周五郎
Leggi 古今集巻之五 (こきんしゅうまきのご) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.482 caratteri · 43 schermate
ばかげたことかもしれない、けれども自分にとってはそれが必要なのだ。自分を縛っているこの妄執を断ち切らなければ、この状態からぬけだすことはできない。これが足掛りだ、と彼は心をきめた。帰国の挨拶にまわったあと、主計は半月あまり客を断わって家にこもった。このあいだに、隠居所で三度ばかり父と話をした。六左衛門は病気になって以来、不自由な姿を見られるのがいやなのだろう、主計ともあまり会いたがらず、主計もできる限りそっとしておいたのであるが、播磨守の意志だけは伝えたいと思い、三度めにようやくそのことを語った。六左衛門は「なんだ」というような顔つきで聞いていたが、彼が話し終るとすぐに、まるでつかぬことを云った。
「慈命寺の灸をやってみようと思うのだがどうだろう」
主計は「はあ」といって父の顔を見た。
「この病気にも効があるというのだが」と六左衛門は云った、「法頭山には滞在する宿坊もあるということだし、暫く保養して来たいと思うのだが」
「結構でございますね」と主計は答えた、「山にいらっしゃるだけでも御気分が晴れるかもしれません、よろしければ手配を致します」
そうしてもらおう、六左衛門が云った。