Classici giapponesi con furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Leggi 古句を観る (こくをみる) di 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 166.028 caratteri · 333 schermate
水錆の浮いた池水の上に、岸の卯の花がこぼれる。しずかな、陰鬱なような光景が眼に浮んで来る。池の水は必ずしも流動する性質のものではないが、場所によっては自ら他と相通ずるものがある。この池はそういうこともなしに、じっと湛えているらしい。
「池のさび」はしばらく水錆の意に解したが、「池の寂び」とも見られぬことはない。ただ卯の花の散るということに対しては、水錆の方がいいかと思う。
濁江や漬木の陰のかきつばた 東賀
濁江の水に材木が浸してある。浮ぶともなく浮んでいるその材木の陰に、燕子花の花が咲いている、というのであろう。
われわれの燕子花に関する感じは、伝統的に庭園に捉われ過ぎている。こういう自然の趣は、ただ燕子花らしい句を案出しようとする者の、所詮逢著し得ざる世界である。この句の強味はそこにある。
尼寺にみそ摺音やほとゝぎす 除風
小さな尼寺であろう。朝か夕かわからぬが、ゴロゴロと味噌を摺る音が聞える。何処かでほととぎすが啼くという意味らしい。音に音を取合せるのは、効果の薄い方法のようにも思われるが、古人はしばしばこの手を用いている。一概に排し去るべきではあるまい。