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Classici giapponesi con furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Leggi 古句を観る (こくをみる) di 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 166.028 caratteri · 333 schermate

Aozora Bunko

これだけの句である。ただカチカチと打って通るのを「かたき音」と形容したのが、この句の眼目であろう。いわれて見れば何でもないようなものの、「かたき音」という一語は拍子木の感じを現し得て妙である。

秋も夜寒になる頃から、夜廻りなどが拍子木を打って歩くようになる。もしくはそういう音に耳を傾けるようになる。すぐれた句でもないが、季節はよく現れているようである。

木犀のしづかに匂ふ夜寒かな    賈路

木犀の題を課して作ったとしたら、恐らくこういう句は出来まい。夜寒の題を課したとしても同断であろう。しずかに匂う木犀の花と夜寒とがぴたりと一緒になって、些の隙も見せないのは、実感によるより仕方がない。

もう何年前の秋になるか、一週間ほど広島に滞在した時、雨戸を引かぬ障子の外の中庭に、木犀の木が何本かあって、朝夕その花の匂に親しんで過したことがある。この句を読んで直にそれを思い出したのは、筆者だけの勝手な連想に過ぎない。実をいえばその時の広島は、夜寒を感ずるには少し暖かったからである。この木犀は庭にある場合と限らず、路傍にあるものとしてもいいが、一句の趣を味う上からいうと、通りすがりなどでなしに、静止したやや長い時間が必要のように思われる。