Classici giapponesi con furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Leggi 古句を観る (こくをみる) di 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 166.028 caratteri · 333 schermate
今日も削り、明日も削り、摺粉木一本が容易に完成せぬ状態を詠んだものと思われる。
普通の内職などでは面白くない。冬籠中にふと思いついた摺粉木細工で、それが思ったほど捗らず、冬籠の日々を消す、というところにこの句の妙味がある。摺粉木の細工も長ければ、冬籠の月日も長いのである。
虫の音も枯て麦ほる烏かな 沙明
野に鳴く虫の声というものは、夏の末から冬の初にわたる。夜は全く声がしなくなってからでも、日当りのいいところでは、生残りの虫が幽に声を立てることがある。この句はそういう虫の声さえなくなった冬枯の野で、百姓が折角蒔いた麦を烏が掘りに来る、という意味らしい。
虫の声さえ枯れ果てて、というようなことは歌の方にもありそうな気がする。ただ冬枯の畑に烏が下りて麦を掘るというよりも、虫の声も全く聞えなくなったという事実のある方が、時間的な推移を窺い得る効果がある。すぐれた句というわけではないけれども、蕭条たる冬野の空気を描き得た点において、やはり棄てがたいように思う。
天井に取付蠅や冬籠 紫道
生残りの蠅が天井にとまって動かぬ。それを「取付」という言葉で現したのである。