Classici giapponesi con furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Leggi 古句を観る (こくをみる) di 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 166.028 caratteri · 333 schermate
周囲に多少の立木がある、ものしずかな場所らしく思われる。今日も上天気で、まだ寒い春の朝日が明るく普請場にさして来る。折ふし朗な鶯の声を聞いたというので、「普請場に」の語は「普請場のほとりに」という程度に解すべきであろうか。普請場の木材にとまって啼くわけではない。
鶯の句としては、ちょっと変った場合を見つけたものである。「朝日和」の下五字も、ものしずかな普請場の様子をよく現している。
鶯や雨が霽れば日がくるゝ 釣壺
これは反対に夕方の景色を持出して来た。一日ほそぼそと降りつづいた雨が夕方近くやんで、あたりの空気も明るくなると、ほどなく日が暮れて行く。雨が霽れて日が暮れる。その僅な間の時間に鶯が啼いたのである。
「雨が霽れば日がくるゝ」という時間的経過のみを叙して、他の何者をも描かずに鶯を点じたのは、巧といえば巧であるが、恐らくは技巧の産物でなく、自然の趣がそのまま句になったのであろう。
うぐひすや日のさし残る小芝はら 路柳
これも夕方の鶯である。
もう暮近くなったが、芝原の上にはまだ日がさしている。その明るいしずけさの中に鶯が啼く。前の句は雨が霽れて日が暮れるという、しずかな中にも変化ある空気を捉えているが、この方は暮れる前の静止した空気が主になっている。