Classici giapponesi con furigana
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こじょうのまひる
古城の真昼
野村 胡堂
Leggi 古城の真昼 (こじょうのまひる) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.644 caratteri · 28 schermate
「ホウ、今わかったか……よしよしあわてる事は無い。マア聞き給え、最初はこの財宝を一人占めにしようかと思ったが、本当の持主が現われると、オレが取るわけには行かない。地下の財宝は全部玉置光子嬢事、わが美しき『みっちゃん』のものだ、誰も争ってはいけないぞ、判ったらそれでよし」
「オイ、警官達、判官三郎をなぜ捕えないのだ、コラッ」
玉置子爵が歯がみをするのを、面白相に莞爾と眺めて、
「騒ぐな騒ぐな、オレは生月駿三というテアトル築地の俳優だ、判官三郎という確かな証拠は一つもあるまい、よしんば判官三郎にしたところで、今日はその筋の御用をこそ勤めたが、悪い事は一つもしちゃ居ない筈だ」
言うだけの事をいうとくるりと後へ向いて、
「左様なら花房君、又逢おう」
「待て、三郎」
今まで黙って居た花房一郎、後から浴せるように一喝すると、花房の顔色を伺って、手も下さずに居た警官達、「ソレッ」と居合腰になって、生月の後へ飛付こうとします。
「何んだ、花房、君は二人殺の真犯人を手に入れ、みっちゃんは巨万の富を手に入れ、そしてオレは新しい恋人を手に入れたんだ。それで充分じゃないか。それとも未だ不足だというのかい。