Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.431 caratteri · 428 schermate

Aozora Bunko

から、よほど不意を打たれたとみえて、遠慮もなく例のお株を始めました。

「おや、妙な若いお客人が天から降っていますね、だんなのご親類ですかい」

知らない男の顔をみると、すぐに親類と決めてしまう伝六も、およそ血のめぐりのよろしくない男といわねばなりませんが、しかし右門はいまさらそんなむだな質問に答うべきはずもありませんでしたから、伝六の来合わしたのと同時に、すぐさま外出のしたくをととのえました。それがまた、きょうはどうしたことか、黒羽二重五つ紋の重ね着を着用に及んで、熨斗目の上下こそつけね、すべての服装が第一公式のお武家ふうでしたものでしたから、うるさいことにまた伝六が、血のめぐりのよろしくないところを遺憾なく発揮いたしました。

「はてな、きょうは何かご番所に寄り合いでもござんしたかな――」

しきりと首をひねっていましたが、右門はひとことかんたんに前夜の若者へ外出を禁じておくと、いよいよこれから右門流の行動を開始するといわぬばかりに、さっさと表のほうへ出てまいりました。

しかも、出るといっしょにその目ざした方角は、意外や吉原の大門通りです――。誤解があるといけませんから、ちょっと地理についての説明をしておきますが、ここで申しあげる吉原は、むろん現在の新吉原ではないので、特に新吉原と新の字がついているように、現今