Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.431 caratteri · 428 schermate
をころしころし忍びよると、髪は稚児輪にまゆ墨も美しく、若衆姿のあでやかな牛若丸が、まばゆいばかりの美男ぶりで、しずしずと向こうから現われてまいりました。それがまた弁慶はとにかくとして、牛若にこしらえた者は四谷伝馬町で糸屋業平といわれている大通りの若主人が扮していたものでしたから、将軍家はそれほどでもありませんでしたが、御台さまをはじめお局腰元たちはことのほかその若衆ぶりが御感に入ったらしく、いっせいにためいきをついて目を細めながら、ざわざわとざわめきたちました。
だから、牛若丸の大得意はもちろんのことで、日本中の美男子を背負って立ったごとく、しずしずと屋台に姿を見せると、腰なる用意の横笛を抜きとって、型のごとくにまず音調べをいたすべく、その息穴へやおらしめりを与えました。すると、ひとなめ牛若が息穴をなめたとたんです。笛てんかんというのもおかしいですが、生まれつきのてんかん持ちででもあったか、それとも人出にのぼせたものか、稚児輪姿の牛若丸が笛にしめりを与えると同時に、突然苦悶のさまを現わして、水あわを吹きながら、その場に悶絶いたしました。しかも、悶絶したままで、容易に起き上がるどころか、みるみるうちに顔色が土色に変じだしたものでしたから、まず武蔵坊弁慶が先にあわてだし、つづいて屋台のはじにさし控えていた町内