Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.431 caratteri · 428 schermate
「おかわいそうにのう、そなたもさぞお力おとしでありましたろう。――では、それゆえ人間のくまじゃやら、けだもののくまじゃやらわからぬけれど、お兄いさまのかたきを討つために、ああして毎日、つり鐘と剣術のおけいこをしていなさるのじゃな」
「はい。如来さまの教えのうちには殺生戒とやら申すことがあるんじゃそうにござりますけれど、わたくしとふたりできんとんをないしょにいただいたほかには、なに一つわるいことをせぬあんなおやさしいお兄いさまですもの、くやしゅうてなりませぬ」
言い終わると、少年僧はじいっと空をみつめて、太鼓を打つことがじょうずだったというその兄僧が、どんなに自分にとってやさしくなつかしい存在だったかを新しく思い出しでもしたかのように、きらきらとまたまつげをしずくにぬらしました。
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――右門は逐一のその陳述を聞いてしまうと、ややしばし腕を組みながら、じっとまなこを閉じて、なにごとかを考えつづけていましたが、だんだんと不審な徴候をみせだしました。第一はその沈思黙考の時間が珍しく長引いたことです。第二にときどき立ち上がって腕を組んだまま、みしりみしりと廊下を歩きだしたことです。