Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.431 caratteri · 428 schermate
あんたのお心もち一つですが、このぶよんとしたくらげのほうも、くくるんですかい」
「あたりめえだ。おれがそんな女に参ってたまるけえ。ゆうべのことだって、みんなこいつらの裏をかいてやりたいために、わざと酒もあびたんだ。そんな女に指一本だって触れたんじゃねえんだぞ」
まことにそれは、そういうのがもっともにちがいなく、そして言いすてながら表へ駆けだしていったとみえましたが、まもなく右門のしょっぴいて帰ったものは、わらじをさかしまにはいたさっきの人夫です。
「バカ野郎ッ。さかしまにはいたわらじぐらいで、たぶらかされるおれと思うかッ」
ぽかりとくわしておくと、男の背負っていた長方形の箱を急いでこじあけました。同時のように、中からむっくりと起き上がった者は、みめかたちのゆうにやさしいひとりの少年です。――少年は目をぱちくりさせながら、いぶかるようにいいました。
「あら! もうおじさん役者のまねは終わったの?」
――その一語でもわかるがごとく、少年はむろんのことにかどわかされていた質屋の子せがれで、しかし今は質屋の子せがれとなっていましたが、いっさいをお白州にかけてみると、意外にもその産みの母は、あの青まゆの女なのでありました。