Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
「もしえ! お嬢さん! 用があるんだ。ちょっとあんたに用があるんですが」
「ま?――どなたでござります! 知らぬおかたが、わたくしになんの、なんのご用でござります!」
「これですがね」
聞きとがめるように振り返ったその目の先へ、ずいとつきつけたのは証拠のあの紅絹の小袋です。
「これですがね。どうです? 覚えがござんしょうね」
「ま! いいえ! あの! あなたがそれをどうして! いいえ! あの! いいえ! あの!」
「しらをきるなッ。神妙にしろい」
ずばりと伝法にしかりつけて、やさしくぎゅっと草香流で、むっちりとしたその腕を押えておくと、手も早いが声も早い! なにごとかとばかり、けしきばみながらどやどやと木刀小太刀ひっさげて駆け迫ってきた門人どもに莞爾とした笑みを送ると、叱したその一喝のすばらしさ! すうと胸のすくくらいです。
「騒々しいや! 名を聞いてからにしろい! おいらがむっつりとあだ名の右門だッ。じたばたすりゃ、ききのいい草香流が飛んでいくぞ! 引っ込んでろい!」
せりふもききのいいとどめの針をぴたりと一本打っておくと、手を押えながらいざなっていったところは奥のひと間でした。