Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

このまましつこく尾行されたら、少しく事がめんどうになりそうに思われましたが、こういう場合になると、伝六太鼓もなかなかにいい音を出すから不思議です。

「ちくしょうめッ。あば敬なんぞに追い抜けられてなるもんけえ。そう! そう! もっと大またに! 大またに! どうせおめえらは裸虫だ。かまわねえから、へそまで出して走っていきな。酒手もやるよ。たんまりとな。おれのふところが痛むわけじゃねえから、死ぬ気で走っていきな」

行くほどに、走るほどに、首尾よく名人主従の駕籠は、日本橋の大通りを抜けきろうとするあたりで、完全に敬四郎たち一党の尾行からのがれました。と知るや、不意にずばりと右門流の抜き打ちでした。

「もういいだろう。駕籠屋駕籠屋、方角変えだ。行く先ゃ柳原のひげすり閻魔だぜ」

聞いて伝六が鳴らずにいられるわけのものではない。

「違うですよ! 違うですよ! 練塀小路へ先に行くはずだったじゃござんせんか。ね! ちょっと! かなわねえな。柳原へなんぞいってどうするんですかよ。まごまごしてりゃ、やつらに妙見さまのほうを先手打たれるじゃござんせんか。ね、ちょっと、聞こえねえんですかい。