Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

――雪の道を二丁前後させながら、急ぎに急いでやっていったところは、いわずと知れた芝露月町土偶師泥斎の住まいでした。

3

通りからちょっとはいっていくと、いかさまひとひねり凝った構えの住まいの前に、それとひと目にわかる看板が見えました。

「宗七焼き人形師、泥斎」

達筆に書きつづったそういう看板がさがっているのです。見ながめるや同時に、ずばりと小気味のいい右門流がもう始まりました。

「なんでえ。つがもねえ、こりゃ博多人形のこぶ泥じゃねえかよ」

「フェ……? こぶ泥たアなんですかい」

「知らねえのかい、あきれた物知らずだな。訴え状に土偶師泥斎と書いてあるんで、どこの何者かいなと頭をひねったんだが、こりゃ博多焼きのこぶ泥だといっているんだよ」

「はてね」

「まだわからねえのかい。お手数のかかるおあにいさんだな。博多人形はその昔宗七というのが焼きだしたんで、ほんとうの名は宗七焼きというんだよ。その博多焼きの泥斎ならば、二十年間博多で修業したといういま江戸で折り紙つきの名工だ。左の耳下に福々しいこぶがあるところから、人呼んでこれをこぶ泥というのよ。おまえよりちっと物知りで、気に入らねえかい」